1μmにこだわる
1μmにこだわる
製造部 プロセスエンジニアリング課 小型機・横型機プロセスエンジニアリングチーム
H.I
2018年入社
生き生きと働く人と環境に惹かれた
モノづくりへの興味を仕事に活かそうと職業訓練校でNC機械について学んだ後、長岡市の工作機械メーカーに絞って就活しました。自分で企業を探して、数社の説明会や見学に行った中で、働く人たちの表情や工場の環境がよく、対応してくださった方々も温かな当社を志望しました。切削については学校で習ったので、大きく分けると同分野でベースが同じだから研削も大丈夫と思っていましたが、甘かったです。そもそも教科書と現場は別物でした。知識も経験もほぼゼロからのスタートでしたが、同じチームの先輩の指導により、小型機・横型機のほか、大型機についても基本はつかめたところです。
最終の精度検査を担当している
私が所属するプロセスエンジニアリング課は、研削盤の最終検査を担当する部署です。機械組立で静的検査を終えた機械の試運転をして動的検査を行い、求められた加工精度は出ているか、また、機械は仕様通りにできているか、不備はないかなど細部までチェックして出荷します。もし要求された精度が出ないときは、疑わしいところを一つずつ確認して、原因を徹底的に追究します。不備が私たちで治せないときには担当部署に戻して修正してもらいます。お客様の工場に到着した後も同じ手順で精度検査を行い、すぐに生産できる状態にして納品が完了。ここまでが私たちの担当です。
特殊な機械にもひるまない
真円度※が2μm(マイクロメートル=1/1000mm)と言われたら1μmを目指し、誤差±5μmと言われたらその半分を目指すのが精度にこだわる当社の姿勢。以前、納品まで2週間を切ったのに、きれいに精度が出ないことがありました。ワークの形状が複雑だったため、原因の見当がつかず、条件を変えながら試行錯誤を繰り返しました。予想もしていなかった方法で解決にたどり着いたときには、うれしさと驚きが一気にきました。それぞれのお客様のご要望に細かく対応するので、機械の仕様は千差万別で、検査には幅広い知識や経験が必要です。その中でも、特殊な機械の検査を一日も早く任されるように、努力を積み重ねていきたいと思います。
※ 真円度とは「円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさ」(日本工業規格 B 0621-1984)のこと。ここでいう「真円度1μm」とは、ワークが1/1000mm以内の誤差で円形に加工されていることを意味します。
あなたへのメッセージ
※掲載内容は2020年9月取材当時のものです。