機械を作るのは「人」

製造部製造1課
大型機組立チーム
2017年入社

経験で誤差ゼロに迫る

現在は、大型機の組み立てを担当しています。機械のサイズは大型ですが、お客様に期待される加工の精度は1ミクロン(1/1000mm)と微細。この高精度を出すにために私たちが直面する難しさは二つです。一つは、わずかな温度変化で伸び縮みしてしまい、組立精度に影響を及ぼしてしまう鉄が素材であること。もう一つは組立後に砥石などの工具が付くことを踏まえて完成時の組立誤差ゼロを目指さなければならないこと。測定や計算はもちろん必須ですが、最終的には経験に基づいた判断や予測が欠かせません。「人」が関わらなければできない製造過程です。私は入社5年ほど経って「こうすればこうなる」「これでうまくいく」とようやくわかってきて、得られる達成感が大きくなってきました。

超平面仕上げにやりがいを実感

前職では鉄工所でドリルやエンドミルなどの製造に関わっていました。経験を積むうちに「もっと精密なモノを作りたい」「いや、モノをつくる工作機械そのものを作りたい」と思うようになり、当社の工場見学に参加。オートメーションではなく、大きな空間で一人一人が自分に任された仕事に取り組む様子がかっこよく、「自分もここで機械を作りたい」とすぐに入社を決めました。組立は未経験でしたが、マニュアルと先輩の指導で少しずつできることが増え、今は、スクレーパー工具で鉄の表面を平らに仕上げていく「擦り合わせ」作業が一番好きです。たわみのない超平面を出すのは至難の業ですが、工作機械の基準面に必要な技術なのでやりがいがあります。精度が出せたときの時の喜びは大きいです!

プライべートも充実

入社に際しては、土日休みで有給休暇が取りやすいことも大きなプラス材料でした。というのも、転職当時、子どもは3歳と5歳。熱を出して保育園を休ませなくてはならないときも、朝の電話で休みが取れるので本当に助かりました。仕事をチームで進めているのでお互いにカバーしやすいこと、全社で有給休暇取得を進めていることで、負担感なく言い出せます。今は、子どものためでなく、自分が好きなスノーボードに行くために有給休暇を取ることも。平日についても12時間インターバル制があるため余裕を持って働くことができます。福利厚生でいえばもう一つ、当社は部活動が盛んなので、子どもの頃からずっと続けていた野球をまたやろうかなと考え中。公私とも充実した時間を過ごせています。

あなたへのメッセージ

文系出身で、機械組立も未経験でしたが、先輩がじっくりと教えてくれるので問題はありませんでした。心配せずに挑戦してください。

※掲載内容は2024年10月取材当時のものです。